がんばれ本田

現在牧草収穫中。昨日と今日で200個ロール完了。まだ3分の1が済んだばかり。
朝の搾乳中にワールドカップの結果を携帯のニュースで確認した。
残念だけど、テレビで見てはいないけど、彼らの頑張りを、同じ日本人として誇りに思う。
2週間くらい前に、NHKのプロフェッショナルで本田の特集をやっていた。
勘違いしていたが、彼は最初から上手いほうではなかったらしい。それもテレビによくありがちなストーリーとして作っているのかなと思ったけど、本当にそうだったらしい。
とにかく、一途にサッカーが上手くなりたいという思いが、今の彼を作っている。
最後に、プロフェッショナルとは?という問いに、彼は「仕事に対して真面目で、真摯に向き合っている人」と、答えた。簡単そうに聞こえるが、彼ほどの真摯さで仕事に向き合っている人はいるだろうか?
仕事がどんな仕事であれ、そこに意味を見出して、目標をもって、目の前のことに、真摯に向き合う。
仕事から帰って、ニュースで敗戦直後の呆然と立ちつくした姿を見て、大切なことを学んだ。
明日からまた収穫だ。頑張ろう。

始まらない

15日に牧草収穫がスタートしたものの、次の日から雨雨雨で、刈った草は牧草地で濡らしっぱなしでどうしようもなく、昼間は収穫機械のメンテなどで時間を使う。この草はいつ収穫できるのか?
本格的に牧草収穫が始まるのは、このだらだらした雨が上がってから。これは仕方がない。
そしてNZ研修の準備であるが、研修用のノートPCを先週娘の運動会の振り替え休日の日に、娘とデートを兼ねて購入しに行った。
そして研修先の事務局の方と連絡をとりつつ、必要なものなどを把握しているが、送られてきたリストに書かれてある、semi-formal suitsというのが、がっつりスーツなのか、軽いブレザー(持ってないっす)でいいのか、質問メールしていいのか悪いのかでドギマギしている。まあどっちでもいいんでしょうね。
とにかく、目の前のことに集中。

前方不注意

前にも書いたとおり、7月から2ヶ月間牧場を離れるということで、前倒しできる仕事は牧草収穫前にやっておこうということで、ややテンパリ気味のスケジュールになっている。
農作業はは季節とともに進むので、ほとんどが前倒しできない作業だが、牛のサクテイ(つめきり)なんかはいつでもやればいいので、サクテイの技師さんにお願いして、一緒についてやっている。
牧草の生育は結構いい感じで、天気が良ければ来週から始まる予定だったが、丁度明日から天気が悪くなってしまう。まあ焦らず、やれることを地道にやっておくしかない。
また、研修に向けて、用意しなければいけないものの買い物や、英語の勉強など、挙げればきりがないが、まあ最終的には半分も手がつかない中で、いきあたりばったりの道を歩むことになる。いつもそうだ。
前方不注意の人生万歳。だから車に3回もはねられるんだよね。

自分はどこに向かうのか

5月に入り、肥料散布、尿散布、放牧準備などを済ませ、今週初めから放牧がスタートした。やっぱり放牧はいい。人も牛もストレスがなくなって、お互いに自由になる。
自分にとって突然のことだが、7月から2ヶ月間ニュージーランドの農業研修センターで研修生として勉強することになった。
正直、就農した時には、長期間(自分にとっては2カ月はかなり長期間です)牧場を離れることなどない、また牛を飼う身としては、そうあってはならないとまで思っていたが、正直これから自分がやるべき、やりたい酪農像がぼんやりしていたのも事実であり、いろいろと悩んでいたところに、NZ研修の話がまいこんできた。
最初は家族のこと、牧場のことを考えると、悩んだが、全く牛飼いとしてゼロからのスタートだった自分にとって、この牧場が「酪農」であったから、その外を見る心身の余裕がなかったのも正直ある。そういうことを考えれば、一度全く違う酪農を勉強することの方が、2か月牧場を空けることの影響よりも上だと判断して、希望した。
10年前の自分が、今の自分を見たら、きっと驚くだろう。北海道、酪農、ニュージーランド、そのどれも、当時の自分の頭の中には全くないワードだった。当時の頭の中は、「ボート」「とりあえず彼女欲しい」「卒業したらどうしよう?」だったような気がする。
客観的にみれば、行き当たりばったりの人生で、これから何が起こるのか正直分からないけど、家族の幸せのために、目の前にあることに全力で立ち向かおうと思う。
とりあえず英語の勉強せな。

縁という不思議なもの

一昨日から、高校の応援団の後輩でもあり、大学の後輩でもある奴が、会社の同輩後輩を引き連れて、総勢10名(多すぎだろ…)で牧場に遊びに来た。ロードバイクで数名北海道を旅行するついでに、牧場に来たようだ。
みんなは初めての牛、搾乳体験で結構楽しくしていた。夜はもちろん外でバーベキュー。とれたての山菜も一緒に食した。
後輩の会社は、ノリが体育会系らしく、来た人たちはみんなポジティブないい感じで、バーベキューも楽しくできた。子供が寝てからは、携帯スピーカーで重低音をガンガンならして、踊っていた。おいおい…。
後輩とは直接学年がかぶった訳でもないが、彼の人生の節目節目に、偶然なものを含めて話をしていた。彼が将来について悩んでいるときも、自分は学生をやっていたから、飲みながら話した。
そして彼が大学生になり、社会人になり、そして今回新たな変化が訪れる前に、牧場に来てくれた。個人的には本当にうれしいことだ。
牧場に来るたびに、成長が感じられて、自分も負けていられないと思う。
自分も、そういう人たちに、いい影響を与えられるような人間でありたい。
応援団、ボート、酪農。たまたまだけど、そのどれか一つでも欠ければ、今の自分はないし、小さいけれど貴重な人間の輪もない。
ありがとう。また来てね。

僕はバカです

今年も東商戦に行ってきた。
二年ぶりの、そしてOBとして2回目の東商戦。現役の漕ぎを見たいのもあるし、ボートを漕いでリフレッシュしたいのもある。とにかくボート部やボートは、俺にとってはポジティブなものだ。
俺も20代は子供が生まれたり、仕事のことでそれどころではないし、北海道からわざわざそれだけのために休みをもらうのもなんだし…みたいな感じで、結局初めてOBとして参加したのは30過ぎてからだけど、やっぱり一年に一回は観て損はない。OB会費を払わないのは、OBとして論外だと思う。ボート部にいたことを否定することだ。
前日はOBレースで漕ぐ先輩後輩たちと決起会と称するただの飲み会。飲んで話して楽しいな。
そして当日は朝早くからエイト乗って、500メートル漕いで乳酸ためて。そうです。私はバカです。
観戦に来ていた先輩後輩からは、「これだけのために北海道から来たんですか?」などという質問を結構投げかけられたが、週七日勤務の自分にとっては、一年に一回の、大切な道楽なんです。
現役の結果については、私が申すまでもないです。何か役に立てるんだったら、何かやりたいけど。距離が遠すぎる…。
現役を引退してみると、「もっとやれることがあった」なんて思うけど、実際漕ぎながら学業とかもやってると、いっぱいいっぱいなのも承知である。そんな彼らに、「もっと頑張れ」なんて言えない。

春はまだ先

4月に入り、娘の小学校入学式があり、息子は保育所、娘は小学校という生活に入った。
娘は今月から週1でピアノを習い始めた。柔道教室とか剣道教室とかもあるんだが、「痛いからやだ」と拒否されている。まあ子供のころからあんまり詰め込みすぎてもね…とは個人的には思う次第なので、父親としてはあんまり焦ってない。
でも、子供が、「これやりたい」と言ってきたら、それを全力で応援できるような態勢にはしておきたい。仕事を理由に、子供が我慢するのは我慢できない。
暖かくなって、牧草地が乾いたら肥料まきが始まるので、そろそろ準備しておかないと、暖かくなってから焦りたくないので。でも、今週は寒すぎた。雪も降るし。
春が到来したら、肥料まきに始まり、放牧準備、放牧、牧草収穫と流れるように一年が過ぎていく。