自分はどこに向かうのか

5月に入り、肥料散布、尿散布、放牧準備などを済ませ、今週初めから放牧がスタートした。やっぱり放牧はいい。人も牛もストレスがなくなって、お互いに自由になる。
自分にとって突然のことだが、7月から2ヶ月間ニュージーランドの農業研修センターで研修生として勉強することになった。
正直、就農した時には、長期間(自分にとっては2カ月はかなり長期間です)牧場を離れることなどない、また牛を飼う身としては、そうあってはならないとまで思っていたが、正直これから自分がやるべき、やりたい酪農像がぼんやりしていたのも事実であり、いろいろと悩んでいたところに、NZ研修の話がまいこんできた。
最初は家族のこと、牧場のことを考えると、悩んだが、全く牛飼いとしてゼロからのスタートだった自分にとって、この牧場が「酪農」であったから、その外を見る心身の余裕がなかったのも正直ある。そういうことを考えれば、一度全く違う酪農を勉強することの方が、2か月牧場を空けることの影響よりも上だと判断して、希望した。
10年前の自分が、今の自分を見たら、きっと驚くだろう。北海道、酪農、ニュージーランド、そのどれも、当時の自分の頭の中には全くないワードだった。当時の頭の中は、「ボート」「とりあえず彼女欲しい」「卒業したらどうしよう?」だったような気がする。
客観的にみれば、行き当たりばったりの人生で、これから何が起こるのか正直分からないけど、家族の幸せのために、目の前にあることに全力で立ち向かおうと思う。
とりあえず英語の勉強せな。