食の安全

最近、ニュースで食品加工会社の製造年月日の偽装が話題になっている。
自分も食品に関わるものとして、他人事では済まされない問題だ。
今、外国産の食品も含めて、食の安全が揺らいでいる。言い換えれば、消費者の目が食品の質に向いてきたと言えるのかもしれない。
僕達酪農家は、生乳を出荷するところで仕事が終わりで、その生乳をチーズやバター、飲用乳に加工するのは乳業会社である。だからといって、その製品に対する責任はあまりないかというと全然そんなことはなくて、原料である生乳の質が、加工された乳製品の質を決定するといっても過言ではない。
牛を健康に飼養すること、正しい搾乳手順を踏むことなどが乳質を決定するが、なにより大事なのは、「牛がのびのびとしていること」だと思っている。
だから、牛は放牧されている方がのびのびしているから、放牧は大事なことだ。お日様の下で、青い草を食べて、ゆったりと過ごす。
飼い方によって、生乳の味は当然違う。今みなさんが飲んでいる牛乳は、放牧された牛からでた牛乳か、そうでないか、分かりますか?
将来は、そこまでさかのぼって消費者が牛乳を選ぶ時代がくると思う。そのときに、消費者に選ばれる牧場でありたいと思う。
最近は真面目な話が多いですな。