やっと積雪


昨日の夕方からまとまった雪が降った。やっと雪が降った。
この寒い時期は、草地の上に雪がないと、そのまま土壌凍結してしまって草地を痛める。なので、まとまった雪がほしいのである。あるテレビ番組では、雪解け水に含まれる栄養分が草地にいい影響を与えるといっていた。
でもまだまだ寒さは本格的ではない。
食料について。食料の貿易自由化を推し進めようとする人たちがいる。食料はお金に換えられるものだから、他のものと同じく扱われているけど。食物を育てるためには、その基となる土壌と水が必要である。食料を輸入しているということは、それが育てられた土壌と水を輸入しているということ。反対に、輸出しているということは、土壌と水がほかの国に流出しているということである。今は、その流出した分の栄養分は化学肥料で補えるが、これからはそんなわけにはいかない。
本来は、食料を食べた家畜や動物(もちろん人間も含む)の糞尿が再び土壌に還元されて初めて再びその食料を生産することができる。糞尿は廃棄物ではない。それが本当の循環である。
食料を外国に頼っている、という現実は、その言葉以上に重大なものだと、農業に携わってみて初めて気づく。
国政に関わる方々に、一度は農業実習を勧めたい。