悩めるもの北を目指す

先日、思わぬ来訪客があった。
ある夜に見知らぬ電話番号から着信があった。電話に出てみると、ボート部の4つ下の後輩だった。何やら札幌にいるらしい。「明日牧場に来てもいいですか?」「い〜よ。」
そして後輩が来た。来た理由も話した。とにかく今おかれている状況に悩んで、気がついたら北を目指していたようだ。そしてその先に我が牧場があった。
まずは宿泊代と食事代を稼いでもらうため、牧場の仕事を手伝ってもらう。丁度放牧中に牧柵を破って脱走した牛二頭がいたため、一緒に牛を引っ張ってもらう。
その日の夜は近く(といっても車で20分)の健康ランドに行って銭湯に入った。裸同士で語り合う。そして寝る。
都会にはモノや情報が飽和状態になっていて、とにかく何もないところに行きたかったようだ。何もないとは失礼な!でも事実です。
まあ人生いろいろある。悩んだときにはまた来てくれと言っておいた。
なぜ人は悩んだときに南ではなく北を目指すのだろう?