人から学ぶ

最近、人から学ぶことがある。
我が牧場では、大学の実習生が仕事をしている。ずっと同じ人ではなく、夏に一人、冬に一人ずつ実習に来る。
当然いろんな人がいる。性格、実習をしようと思った動機、やる気、それぞれ全然違う。でもやる仕事は同じである。
就農してから実習生とつきあう中で学んだことは、仕事を教えるとき、とにかく自分のやって欲しいようにしてもらうよりは、その人の長所をつかんで、その長所が活きるように仕事をしてもらうようにする方が、お互いにとってよいということだ。
とにかく仕事をガンガンやる人には、ある程度やりがいを感じてもらうように、仕事を任せていく。マイペースで鼻歌を歌いながら仕事をする人には、あまりそのペースをせかさないようにしながら、少しずつ仕事の量を増やしていく。
実習生に限らず、この世の中の全ての人たちは、長所もあって短所もある。そのどちらかだけをフォーカスして、この人は好きだとか嫌いだとかいうのではなくて、お互いに気持ちよくすごせるように努力する。
このことを応援団やボート部時代に知っていれば、自分や後輩がもっと成長できたはずだと思った。かつての俺はただただ怒鳴るばかりで…。
もうひとつは赤ちゃんから。赤ちゃんは言葉は分からなくても、ポジティブな言葉をかけているといい顔をするし、赤ちゃんの近くで愚痴ってみたりすると、いきなり泣いたりする。言葉からでるオーラというのがあるのだなと感じた。
要するに、ポジティブにポジティブに、ということである。
長くなった。