里山の酪農

今日たまたまテレビをつけたら、NHKの世界里山紀行という番組で、ポーランドの湿地に暮らす人々の生活を見ることができた。
彼らの主要な営みは牧畜。乳牛を飼って乳を搾りつつ、ジャガイモやとうもろこしなどの農作物を育てて自給自足をしている。農作業をしている場面を見ると、かなり古い機械を使っている。しかも搾乳は手搾り!!牧草や農作物の収穫は一家総出でやっていた。
一番驚いたのは、牛たちが水辺の向こう側にある放牧地に泳いで行っている場面!牧場主が手漕ぎボートで牛たちを誘導して、牛たちはそのとおりにせこせこ泳いでいる。
そして牛は半年間その放牧地に取り残されたままで、牧場主が毎日ボートにバケツをのせて放牧地に向かい、搾乳する。本当に驚いた。
まあ単刀直入に言えば、遅れている。効率的ではない。それでも彼らは豊かだと感じた。まさに牧歌的とはこのことを言う。
近代化、効率化を推し進めている現代の日本酪農が向かう方向は?時代の流れに逆行して今日見たようなスタイルに戻ることは不可能なのか?実際には不便だと思う。それでも、この行き過ぎた現状にブレーキをかけることは必要だと思う。
将来は自給自足したい。