牛とのコミュニケーション

今日、放牧から牛を牛舎に入れるときに、間違って隣りの場所に入った牛がいて、実習生が首輪を引っ張って隣にもって行こうとしたら、牛がビビッて動こうとしない。
その牛はけっこう人見知りする血統の牛で、あまり牛の前に立って引っ張ったりすると、余計に動こうとしなくなるし、ひどいときには暴れる。
予想通り、午後の搾乳では牛の横蹴りをくらい、マサキはさっとよけた。だが足に当たった。
本当に牛の性格はいろいろあるのだが、結構血統に依存している。人見知りな牛の子は人見知りで、人懐っこい牛の子は人懐っこい。当然乳をいっぱい出す牛の子は乳をいっぱい出す。
そんなことを考えていると、やっぱり俺も福岡の両親のあらゆるところを引き継いでいるのだなと、少し照れくさくなった。
ただ間違いないのは、牛は自分の行動を見ているということだ。愛情を持って接すれば、牛も落ち着いているし、気がたっているときは、牛も全体的にざわざわしていて落ち着きがない。
だから、牛がざわざわしていたり、落ち着きがないときは、「あ、俺なんか怒ってるな。」と、牛から自分の機嫌を教えてもらっていることもよくある。
牛と接していると、毎日リセットされて、E気持ちになる。