39%

この数字は何を示しているでしょうか?
1.俺が大学4年生の時点で取得していた単位の、卒業するのに必要な単位数に対する割合。
2.ボート部の後輩、キムラの体脂肪率
3.日本の食料自給率
正解は2、いや、3です。
今、日本人の食卓に並べられている食事の中に、4割弱しか国産の食品はないということ。そしてそれはあくまで平均であって、低い場合は限りなく0%に近いということでもある。
就農前の自分も含めて、大多数の日本人は、これからも、これまでと同じように、スーパーに行けば国産外国産に関わらず、所狭しと食品が並べられていると考えている。これが可能なのは、日本に経済力があるから。
でもこれからは、経済力があれば食料を外国から買うことができるとは限らない未来が待っている。
原油はどんどん高価になる。運送費が上がる。それに伴って輸入食品は値上がりする。
そして地球温暖化。地球全体で干ばつや大雨など、異常な現象が起きている。これまでと同じように食料が生産できるとは限らない。
そして中国、インドの食糧の消費増加による食料不足。
この話題については何回も触れているけれども、それだけ伝えたいということだ。農家である自分はリアルに感じている。
ある農家の人が、「買い物に行ったら、まず地元産、なければ県内産、それもなければ国産を買って下さい。それでもなければ、辛抱してください。」と消費者に語ったという。
これからは、農家である自分は、食糧である牛乳を生産するだけではなくて、牛乳の価値、そして牛乳を生産する牛、草、いうならば自然の価値を消費者に伝えていかなければいけないのだと思う。
農業以外の産業が重要でないとは言っていない。あまりに農業が軽視されている現実が歯がゆいだけである。