夜間放牧

ここ数日は暑い。牛も放牧中に草を食べずに、日陰を取り合ってじっとしている。
ということで、今日は昼間は牛舎に入れたまま、夜に放牧をした。
牛も夜は涼しいのが分かっているらしく、ウキウキした足取りで放牧地に行き、バクバク草を食べていた。よかったよかった。
放牧の取り入れ方にはいろいろスタイルがあって、我が牧場のように、普段は昼間だけ放牧するところもあれば、昼間も夜間も放牧する方法もある。それを昼夜放牧という。もちろん放牧しない農家もある。
昼夜放牧では、朝の搾乳と夜の搾乳の時以外は、牛は放牧地に放たれている。牛舎で餌をやらなくて済む代わりに、広い放牧地と徹底した施肥管理が必要とされる。ただっ広い放牧地だけがあっても、そこに生えている草がまずかったり、限度を超えて伸びていたりしていたら、牛はその草を食べない。そしてエネルギー不足になる。牛はグルメなのである。
酪農といっても、そのやり方は本当にいろいろある。それだけに面白いと思う。