放牧始まる


今日から放牧が始まった。
最初は牛も要領を得ていないので、僕が放牧地まで「べーべーべー」と言いながら連れて行く。すると牛達も分かったように放牧地まで列をなして歩いていく。行った牛からもしゃもしゃ草を食べていた。それを見て俺も満足!
話は変わって、3月は牛の分娩ラッシュだったが、4月は猫の分娩ラッシュだった。今は牛舎の中のいろんなところで猫の子育て真っ最中である。
親猫は外敵から隠れることが出来る場所をさがして巣をつくる。そして元の場所が駄目になったら、子猫を口でくわえて新たな場所に移動していく。
でも、やっぱり自然の力なのか、一匹一匹と子猫がいなくなっていく。悲しいけれども、どうすることもできない。
人間はどうしても生を前提にしていろいろ考えてしまう。「幸せになりたい」とか、「お金持ちになりたい」とか。
でも、赤ちゃん猫が親猫のおっぱいを求めてにゃーにゃーないているのを見ると、生きていること自体が奇跡で、すばらしいことなのだと気づく。
俺はもともと動物とかめちゃくちゃ好きな方ではなかったけれども、動物達と毎日を過ごすことで、たまに謙虚になることが出来る。