守・破・離

ついに今日初雪が降った。朝外に出てみると、地面にうっすら雪化粧が。午前の仕事が終わったらデジカメで撮ってこれにのせようと思ったら、仕事中に雨が降ってきて雪が溶けた。
昨日ある同世代の酪農家さんと話をすることができた。
彼は大学を卒業して実家の牧場に就農したが、就農一年目に牧場主である父親が事故死をして、一年目から自分が全てをやらなければならないことになったそうだ。
正直逃げ出したかったらしいが、やっぱりやることにしたそうだ。
自分が全部やらなきゃいけないから、いろんなことを試したそうだ。牛の飼料も全部見直しをして、普通は専門の受精師さんに任せる人工授精も自分でやることにしたそうだ。
彼は「逆境はプラスになる。チャレンジすることができる。」と言っていた。その言葉には重みがあった。
翻って自分はどうだろうか?周りを見てみると、自分は恵まれていると思う。義父はいろんなことを教えてくれるし、労働力に不足はない方だし。でも逆に言うと、自分で主体的に考えるチャンスが少ないということでもある。
ある漫画で「守・破・離」という言葉があった。まず師の教えを守ること。次に、その教えを破ること。最後に、その教えから離れ、自立すること。
自分は「守」に安住する傾向がある。何年後かには「破」「離」が出来るように、この恵まれた環境でも、「もし自分に全ての責任があるのならどうするだろう」と思いながら仕事しようと思う。