これからの日本について考える。


今日は雪が積もった。寒い寒い。
話は変わって、最近の酪農をめぐる状況は厳しい。
消費者の乳製品離れによって、生乳の乳価は低くなっている。酪農の収入源は生乳であるから、乳価の低下は直接経営に響く。
さらに、最近の新聞の記事では、日本がオーストラリアとの自由貿易協定(FTA)締結で、農産物の関税撤廃を強いられた場合、国内の農業に大打撃があり、自給率がさらに低下する危険性があるという。これはやばい。
環境問題とは即ち食糧問題である。現在の日本の食糧は外国に依存している。ただし、外国で生産される農産物がこれからも順調に輸入できるかといえばそれはノーである。なぜならは、農業大国は化学肥料の過剰な施肥によって、畑地のポテンシャル以上の農産物を生産しているため、これからは地力が下がってこれ以上の生産高の伸びは期待できない上に、地球環境の悪化によってさらに農産物の生産に打撃がある可能性があるからである。
そのような未来になったときに、諸外国は日本に農産物を輸入してくれるか?自国の食料をまかなうだけで精一杯になるかもしれないのに。
10年後、20年後の日本の将来を考えたとき、自給率は非常に重要であるにも関わらず、現状はその真反対を行っている。このままでは日本の農業は破綻する。
「農は国の基である」という言葉がある。どんなに文明が発達しても、食うことが出来なければ思考停止する。
自分は偶然農業に関わることになったわけであるが、この危機をチャンスにして、将来を考えてやっていきたい。
のんびり生活したいなと思っていたが、そんなわけにはいかなそうである。
そんなことをたま〜に考えながら生活している。