酪農の好きなところ

9月末から我が牧場で働いている大学の実習生が来てから、かなり仕事のスピードが上がって、いつも以上に余裕が出るようになった。時間があると彼といろいろ話をしている。
その中で、「酪農の好きなところって何?」と彼に聞いたところ、彼から「なにより牛が好きなんですよね。」と返ってきた。彼は元々酪農家の息子なので、小さい頃から牛になれ親しんでいて、その頃から牛が好きだと言うことだ。
「酪農の嫌いなところって何?」と聞いてみた。「うーん」と間が空いて、「嫌いなところを探すのは結構難しいですね。」と返ってきた。彼は本当に酪農が好きなのだ。
自分が酪農をする意味や、どれだけ酪農がこれからの社会に必要かなどをあれこれ考えても、「酪農が好きだ」という思いには及ばない。対象は何であれ、好きな気持ちが何より大事なのだということを再確認した。自分が「酪農が好きです。今度はうそじゃないっす。」と大声で言える日はいつだろう。まあ焦らずに毎日進んでいこう。
話は変わって、今は結婚式のしおりを作成するのに追われている。2人のプロフィールやインタビュー、お祝いの言葉などを書くのである。インタビューの項目は、「プロポーズの言葉は?」「相手の第一印象は?」などが一般的であるが、それだけじゃ面白くないので、二人であれこれ考えている。その中で彼女から却下されたものを一つ。
「う○こ味のカレーとカレー味のう○こ、どっちを食べる?」
結婚式のしおりにそぐわないのは自明である。