全てはつながっている

サイクリング体験の日、ちょっとそろそろお産しそうだな〜と思ってた牛が一頭。夜中に目が覚めたら見回りに行こうと考えてたら、第六感なのか、夜中の二時に目が覚めて見回りに行ったらお産が始まっていた。
初産の牛なのでかなり踏ん張っていて、なかなか子牛も出そうにない。前だったら夜中にこの状況に出くわしたらテンパっていただろうが、今年で就農五年目、落ち着いて対処して無事お産が終わった。ただ親牛の調子がいまいちパッとしないので、今日は獣医に診てもらう。
今にして思う。「上手くいかないときこそ本領発揮のときであり、成長するいいチャンス」だと…。
留年して漕いでたとき、風が吹いていてコンディションが悪かった日があった。シングルスカルでポンドに乗艇したんだが、ブレードを波に叩かれたり風にあおられたりでまともに練習できなかった。「もうあげよう」と諦めていたら、僕と同い年のオアズマン(今でも社会人で活躍中)がシングルスカルで黙々と漕いでいた。あげる様子もない。
そういう時に、経験の差とかでは言い訳できない、本当の実力差が出る。当時の自分はコンディションのせいにして自分のベストを出そうともしていなかった。それが結果に出たのだと今にして思う。
どんな状況であれ、焦らず落ち着いて自分のベストを尽す…口で言うのは簡単だが自分にとってはこんなに難しいことはない。良い時には誰だってベストは出せる。悪いときにどう振る舞えるかだろう。
太鼓、ボート、酪農。やってることは違うけど、直面する課題はいつも同じである。全てはつながっている。