右に曲がるか左に曲がるか

僕が通っていた中学校は、家から自転車で5分くらいのところにあった。通学路の途中で円状になっている道があり、右に行っても左に行っても同じ道路に合流した。近そうだったので、普段は左の道を使っていた。
ある時、「もし右に曲がったら、左に曲がったこれからの自分とは違う未来が待っているのだろうか?」と思うことがあった。結局は同じ道に合流しても、1秒か2秒のずれで未来が変わってくるかもしれない。当時はそんなことをふと思いながら通学していた。
まだ人生道半ばなので確かなことは言えないが、生まれてから現在まで、一瞬一瞬大きな選択小さな選択の積み重ねで今がある。その選択がつながって、初めて今の自分が存在する。
ボートと酪農は、やればやるほど似ていると感じる。乳牛(オアズマン)は毎日子牛に与える以上の牛乳を出すため(毎日必要以上の練習をするため)、牧草だけでは栄養不足になり(御飯だけでは栄養不足になり)、穀物(プロテインなど)を摂取することで体を維持している。牛の面倒をみていると、漕いでいる当時の自分を思い出す。
そしてサイクルであることも似ている。ボートはキャッチドライブフォーワード。酪農は牛ー糞尿ー牧草地のサイクル。どれかひとつが100%できたとしても上手くいくとは限らない。いいサイクルにのせるには、なにかきっかけが必要だが、ただ一つだけに集中しても上手くいかない。
ボートを漕いだことがあって、かつ酪農をしている人は全国探して何人いるだろうか?だれかこの思いに共感してほしい。