ここ数日思うこと

農家の生活というのは、特に用事もなければ家族や地域の人たち以外の人と触れ合う機会が少ない。特に、自分のようなめんどくさがりのインドア人間には、自分から用事でも作らない限りは新しい出会いなどまったくない。
そのような生活に慣れていくと、いつの間にかいろんなことが自己満足で終わってしまい、「このくらいでいい」「自分はがんばってる」という中途半端な感情に埋没してしまう。人と比べるということは、自分を高めるためには必要不可欠なことだと思う。
かといってすぐにいろんな人と知り合える機会などつくることはできない。でも、それと同じくらい貴重な体験をテレビを見ながらすることができた。
あるお医者さんのドキュメンタリーを見た。彼は一年中、朝から晩まで患者のために命をささげていた。彼の生きる意味は患者のためにあるのだろう。
「人のために生きる。」これまでの自分にはなかった。とにかく自分がなにかしたい、なにかになりたい、それだけだった。その番組を見て、自分の愚かさ、未熟さを思い知った。
どんなささいなことでもいいから、いろんなことに影響を受ける自分でいたい。いつになれば人のために生きる人間になれるのだろうか?