経験と知識

ある目標に向かって行動する時、経験と知識が必要になる。経験は自分だけの経験ではなく、過去の人の経験の積み重ねでもある。
でも、その目標が現在の常識からかけはなれていたり、誰一人達することができていないことであったりすると、経験と知識はむしろ邪魔になることがある。それどころか、諦めるときの都合のいい理由をそこからたくさん探すことができる。
それでも目標をあきらめきれないとき、そのときは自分を信じて目の前のことに集中するしかない。ちょっと書くと簡単に聞こえてしまうし、自分でもできそうだが、とても難しいことだ。
自分は農業のど素人だから、農業関係の本も読んだりもする。でも、それよりもまず自分がやるべきは、今目の前にあるもの、牛、草、土をもっと研究することである。これまでは牛の放牧を見に行った時も、ただ見ているだけでなにか知ろうという意欲がなかった。もっと目の前のことを知ろうとしなければ。机の上で本を読んだだけでは、ただの「知ったかぶり」になってしまう。
なんでこんなことを思ったかというと、無農薬無肥料でりんごを育てている農家さんの本を読んで、ハッとさせられたからである。
わかってはいるようで何にもわかっていない。知ろうとしているようで何にも知ろうとしていない。もっと自分の脳みそと体を動かさなくては!