俺の夢

今年もあと残すところ364日となった。
いきなりだが、最近俺は「う○ち」に興味がある。だからといって、ついに変な趣味にはしったということではないので誤解しないでほしい。
ある土壌学の本によると、我が国古来の農業生産システムは人間の糞尿を利用した養分循環が成立していたそうだ。
江戸時代には、人間のし尿が商品化され、人口の集中する城下町から農村に糞尿が還元されていく流通経路があったそうだ。これによって、米などの農産物を育てた土壌からもちだした養分を完全に償還することができた。収穫物は農地からの「利子」であって、その利子を引き出すべき土壌などの「資本」に手をつけることは一切なかった。
農産物は「利子」であり、それを育む土壌、水は「資本」である…こういう考え方はとても新鮮だった。でもそれは当然なのかもしれない。「利子」だから毎年収穫できるのであり、「資本」が減っていけば、それは利子である農産物が減っていくことに他ならないのである。
でもそれが現代には起こっている。農産物が海を越えて出たり入ったりしている時点で、養分循環は破綻している。誰かそういう観点から農産物の貿易自由化をストップしてくれないだろうか?
自分の理想は、乳牛の飼料および肥料を外に依存せず、完全に自給する酪農だ。「無理だ」と言われるかもしれないが、経済力もモノもない昔の日本はそれを当然のようにやっていたのだ。
俺達が40代50代になった頃には、何もかも自給しなければいけない、そういう時代が来るはずだ。その時のために、今はバカだと思われてもいいから、少しずつ実現に向けて勉強しなければいけない。