やれやれ…

昨日は大変だった。
午後の仕事中、育成舎(育成牛が飼育されている牛舎)の方に行ってみると、そろそろ分娩かなと思っていた育成牛の一頭の分娩がすでに始まっていて、子牛の前足が出ていた。ちょうどその時は俺と実習生しかいなかったので、急いで実習生を呼んで、ロープを持ってきて子牛の前足にそれをひっかけて、おれと実習生の綱引きが始まった!
え〜やこ〜れ、え〜やこ〜れと5分ほど踏ん張った。子牛がでかかったので結構大変だった。そして無事分娩。でもそのあとが大変だった。
分娩した親牛と子牛はそのまま搾乳牛舎に連れて行かないといけない。子牛は大丈夫なのだが、親牛の方が人になつかない性格の牛で、ロープで引っ張ってもどうにも動かない。仕方ないのでトラクターにロープをひっかけて無理矢理牛舎まで連れて行こうとしたら、道の途中でへたりこんでしまった。それから起きない起きない。
どうにもならないので、牛の大きさほどある鉄板を持ってきて、それに牛を乗せてそしてその鉄板をトラクターで引っ張って無理やり牛舎まで持ってきた。もう立たないかなと思ったら、牛舎の前に着いた途端に起き上がって中に入った。そんなに元気あるなら最初から立ってよ!
そのせいで、いつもは5時前から始まる午後の搾乳も、気づけば6時から開始。
親牛になってから調教するのは大変なので、子牛の時に調教をしていれば、牛を移動したりする場合にはとてもスムーズに仕事が進むんだが、とは思いつつ。
生き物相手の仕事は、自分の思い通りにはいかんなと再確認した一日であった。
やれやれ…