NGW

巷はGWでにぎわっているが、俺たち酪農家はNGW(ゴールデンウィークではない)。
丁度この時期は草地に肥料を散布する時期である。何もしなくても勝手に草は生えるのだが、いっぱい乳を出す牛が満足できるような草づくりには、まず土が肥沃でないといけないし、そのために施肥管理もしなければいけない。また、北海道の天候に合う草をまかなければいけない。ただそこらへんに生えている草を食べさせているわけではないのである。
ここ数日の暖かさで緑が急に濃くなってきた。春を通り越して夏の気配すら漂っている。この時点で暑いと感じている俺は、もう九州では生きていけないのかもしれない。
一方、石垣からは父が福岡に帰省しているらしい。福岡に帰ってからは「寒い」と言っているようだ。多分親父は北海道に住んだら夏でも凍死するだろう。
やはり生き物はそこの環境に適応するのだということが俺と親父を比較することで判明した。