お父さん修行

赤ちゃんが妻と一緒に家に帰ってきてから、俺もささやかながらお父さんの修行を始めている。
メインの仕事は、夜のお風呂タイム。赤ちゃん専用のバスにお湯を入れて、赤ちゃんの耳に水が入らないように、両耳を指で押さえながらお風呂に入れる。そして妻に体を拭いてもらう。赤ちゃんがちっちゃいので、おっかなびっくりである。お風呂が好きなのか、お湯につかっているときが一番いい顔をする。
そしておっぱいタイム。俺の乳首をだして、「はいお飲み〜!」。妻に半ギレされる。
赤ちゃんの顔の七変化は見ていて飽きない。泣いてたかと思うと、いきなり笑う。それを見ていると、赤ちゃんをおなかの中でつくった母の体の神秘を感じる。
仕事が終わって牛舎から家に帰る足どりが軽やかになった俺は親ばかだろうか?いや、親はみんな親ばかである。