コスト

最近ニュースでもたびたび原油価格の高騰が話題になっている。
さらに、原油の代わりになると期待されているバイオエタノールの原料のコーンも価格が高騰している。
上の二つの価格高騰は、現代の酪農経営に非常に大打撃となる。
原油は、牧草収穫やその他もろもろの作業でトラクターを使用するときのコストが高くなる。
穀物は、乳牛に与える濃厚飼料(穀物)の値段が高くなり、コストが高くなる。
コストが上がった分、乳価が高くなればいいのだが、乳価は年々下落している。原因は需要の低下。
「そんなの関係ねー!はい、オッパッピー!(2回目)」で片付ければいいのだが、そんなわけにもいかない。
要は、原油も穀物も使わない酪農経営にすればよいのだが。
原油を使用しないためには、冬場の牧草を収穫するための牧草地以外は、全て放牧地にして、牧草収穫にかかるコストを削減する。
穀物を使用しないためには、乳牛の能力(乳量)を落として、草だけでもエネルギーが充足される乳牛を飼養する。その代わり、乳量は落ちるので、収入も下がるのだが…。能力を落とすためには、遺伝的に改良した逆のプロセスをたどらなければいけない。要は、乳量の出ないような、野性に近い乳牛と交配させる。
ということは、「昔の酪農スタイルに戻りましょう!」ということなのです。
乳牛がお金をもうける手段ではなく、乳牛自体が財産であった昔。
もう少し、牛乳の価値をみんなに分かってほしいと思うのであります。
はい、オッパッピー!(3回目)。