修学旅行生来る

昨日と今日は、はるばる大阪の高校生が修学旅行で牧場に泊まりに来た。最近の修学旅行はいろんなスタイルがあるもんだなー。
その高校は、旅行の日程をいろんなプランから選択できるようで、その中で牧場にホームステイをするプランもあり、我が牧場に高校生が泊まりに来たというわけだ。昨日3人、今日は別の3人が泊まりに来た。
当然のように、酪農について全く知識が無いので、いろんなことが新鮮な驚きだったようだ。乳牛は大人になったら乳を出すのではなく、子を産んで初めて乳を出すということも知らない。俺もかつてはそうだった。
家畜としての乳牛の一生を知った彼らは、少しショックだったようで、牛がかわいそうだと思ったらしい。俺も最初はそう思った。
午後の仕事を手伝ってもらった。牛が予想よりもけっこう大きかったようだ。搾乳もちょこっとやってもらう。餌やりもやってもらう。
そして夕食を一緒に食べながら、高校のこと、酪農のこと、将来の夢など、いろいろ話をした。
こういう経験が、これから農業について少しでも考える契機になればと切に願う。
丁度、テレビでブータンの秘境に住むブロックパという遊牧民のドキュメンタリーがあった。ヤクや牛と共に高山の牧草地を巡りながら、乳を搾り、バターやチーズを作る。そのバターやチーズは、低地に住む農家から穀物をもらうために、物々交換をする。一年に一回、物々交換のために高山から低地まではるばる家畜と共に移動する。
「自分達の食糧を自分達で運ぶのは当然のことです。」
「ヤクと牛は友達です。」
ブロックパの人たちは本当に澄んだ目をしていた。
最後に、最近近くの農家さんの知り合いから「そんなの関係ねー!」と叫ぶお笑いの人に似てると言われた。
そんなの関係ねー!はいオッパッピー!