乳牛の一生

今日は乳牛の一生について。
まず親牛が子を産む。その子が雄の場合は、肉牛用の牧場に売られる。雌の場合は自分の牧場で育成をして、次の世代の親牛(搾乳をする牛)にするべく育てる。
育成と人工授精が上手くいけば、大体2才で最初の子を産む。当然の話だが、乳牛も子を産んで初めて乳を出す。子を産んで3日目くらいで牛乳は出荷される。
それからは、人工授精→妊娠→分娩のサイクルを繰り返す。理想的には、一年に一回子を産むことが出来れば、牛はコンスタントに牛乳を出すことが出来る。ただし、分娩前の2ヶ月は牛乳を搾らない。なぜなら、牛乳を出すということは牛にとってはかなりの負担なので、分娩前は子を産むのに専念させなければならないからである。長生きする牛では大体10産(10回子を産む)する。
そして、子を産めなくなった牛は、肉用になる。即ち、乳牛は生まれてから死ぬまで人間に牛乳や自分の肉を奉仕する運命にある。
自分は酪農に関わって初めてこういうことを知った。人間はいろんな生き物を犠牲にして生きているということを肌で感じた。これを感じると、いろいろな人間の行動がとてもエゴイスティックに見えるようになった。
まず自分達がすべきこと、それは自分達が勝手に生きているのではなく、生かされていると自覚することだと思う。