刺激

酪農関係の雑誌は意外にたくさんある。しかもそれはマニアックなものではなくて、結構スタイリッシュなものばかりだ。
酪農素人の自分には意味不明の単語が並べられている記事もあるが、それでも興味をそそるもの、刺激を受けるものもたくさんある。
今日はある雑誌の特集記事で、岩手県にて山地酪農をしている人の記事を読んだ。その人は周囲からアウトサイダーとみなされてしまい、それでも自分の信じた道を進んで、自分の牧場のスタイルを確立し、今では株式会社になるまでに成長している牧場主である。
僕が感動したのは別に企業化したところではなくて、そのスタイル、「牛がきわめて自然に近い形で生きることができる」というところだ。年中放牧、自然交配など。現在の大規模化、システム化された酪農スタイルでは珍しい。でも、これからの日本の酪農を考えれば、このようなスタイルこそが主流になるべきであると思う。
もうひとつ感動したのは、「自分の信じた道を進む」ところだ。俺も、せっかく自分の人生を酪農というものにかけるのだから、体裁とか世間体とかは二の次にして、自分の理想のスタイルめがけて一目散に走っていきたいと思う。
まあまだまだ見習で、ただ任された仕事をやっているに過ぎないのだから、5年10年は経験をつむしかないのだけれど。でも自分の理想を持っていないと、いずれ自分達の番になった時に、ただ仕事をするだけになってしまうから。