先人の夢

先日、NHKの再放送で、「新撰組 土方歳三最後の一日」を観た。
土方歳三については、司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んだくらいの知識があるくらいで、歴史にも疎い自分はあまり過去の思想などについて立派なことを言うことはできないが、このドラマで良い事を学んだ。
戊辰戦争で新政府軍に対抗した箱館政府総裁の榎本武揚は、蝦夷を独立させて開拓をし、牧畜によって蝦夷を豊かな国にしたいという理想を掲げていたそうだ。
「ヨーロッパの風土に似たこの蝦夷で、俺は牛を一万頭飼って、バターやチーズを作り、豊かな国にしたい」と、ドラマで彼(の役)は言っていた。
それから約140年経った。もし彼が今の日本、今の北海道を見たらどのように思うだろう。
北海道は今財政が厳しく、鼻血ブーブーの状態らしい。かといって、北海道が東京を目指す必要はない。北海道には東京にあるものがないが、東京にないものがある。
それは「豊かな土地」。この豊かな土地が、俺達に大切な食糧を与えてくれる。それをずっと大事にしていれば、いつかは北海道の立場も向上するのではないだろうか?
北海道に住んでまだ一年の若輩がこんな大言壮語を吐いていかがなものかと自分でも思うが、正直な意見だ。
いざの時には、北海道民が発起して独立するんだぞ、くらいの勢いでいきたい。
榎本武揚の夢を引き継いでいるのである。