ピザ釜とダッチオーブン

前の話になるが、3月のある日、除雪中に誤って俺のガラケーを牛の尿溜に落とした。下半身牛の尿まみれになりながら、携帯を発見したが、電源が1時間後に入らなくなり、やむなく携帯を機種変更した。

スマホにした。電話帳はバックアップしていなかったので、再びゼロからのスタートであるが、今のところあまり不自由はしていない。友達が少ないせいだろうか?

タイトルについての話。4月末、地元の農家青年部の研修旅行という名の慰安旅行で、ススキノ…、いや、札幌に行ってきた。去年念願のピザ釜を自宅横の庭に作って、たまにピザなんか焼いちゃったりしていたので、今度はダッチオーブンだ!ということで、ススキノでダッチワイ…、いや、北海道で有名なアウトドアショップにて、やや高めのダッチオーブンを購入してきた。

5月に入り肥料散布やら放牧の準備やらで忙しくしていたので、まだダッチオーブンに火を通すことはできていないが、近くボート部の知り合いが遊びに来るので、その時にでもトライしてみたい。

明日は母校の対校戦。いい結果を期待して爆睡することとしよう。
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ずっと書いてなかった


NZから帰ってきてこの日記を書く習慣がなくなってしまい、いつの間にか2015年4月。この日記をリスタートしてみようと思う。
NZで二か月過ごしたことについて。研修内容は、当初イメージしていたのよりも若干その場しのぎ的なもので、帰国後は少し途方に暮れたこともあったが、その二か月が、ボディブローのように効いてきている。牛飼いは自分の牛を見てなんぼだが、それでも、わが牧場から離れて外の世界の酪農を見たことは、これからの自分にとって本当に貴重な経験となった。
そして2015年。義父の年齢もあり、経営移譲となって自分が牧場の経営者となった。酪農のことはもちろん、経営に必要な知識(税金とか税金とか)は全くの無知であるので、周りの友達を利用しながら牛飼いとしても経営者としても成長したいと思う。
ちなみに、上の写真は研修中、NZ首相のジョンキー氏が来て、記念写真を撮ってもらったものだ。一国の首相の隣で、満面の笑みの自分がやや偉そうで恥ずかしい。

ニュージーランドは冬です


南半球なので、今こちらは冬です。北海道は―20℃行くからへっちゃらだい!と思ってたけど、普通に寒いです。こっちは暖房が薪ストーブなので、寝室まで熱が届かなくて、凍えながら寝てます。
写真は先週末に一緒に来ている日本人2人と一緒に、ホームステイがトランピング(登山)に連れて行ってくれた写真です。雪が山頂付近では積もっていて、なんだかお手軽にアルプス登山の気分にさせてくれて、かなり気分がよかった。
肝心の研修はというと、折り返し地点を過ぎて、なんとかプログラムが軌道に乗り始めたという感じ。個人的には、この1週間はかなり得るものがあった。
今日は草地の見学途中に、コーヒーのテイクアウトを買うためにカフェに立ち寄ったところ、おいしそうなクロワッサンがあったので、コーヒーと一緒に買ってみた。
結果、これまで33年間食べてきたクロワッサンの中でダントツにおいしかった。あとでホストに聞いてみたら、フランス人がパンを作っているカフェらしい。もう一回行ってみたい。あのおいしいクロワッサンを日本で再現したい。
…と本筋からそれてしまったが、30過ぎてこんな経験ができているのは牧場で働いてくれている家族のお陰なので、本当に感謝しながら毎日を過ごしている。福岡の母も、冬なのを心配してくれて防寒着を送ってくれたのが、かなり役に立っている。
あと3週間、いい経験になるように頑張りたい。

痛みを伴うもの

今日は7月22日。WEEK2の2日目が終わり。
WEEK8まであるので、WEEK2の残り5日+7×6=47日。
もし自分が若者の独り身だったら、こんな勘定はしなかっただろうが、俺は今北海道に大切な家族と牧場の牛と犬一匹を残してここにいる。
一週間に一回スカイプで家族と話しているが、妻が疲れ切っている。子供はたくましくなって、牛舎で遊んでいるようだが、本当に事故だけには気を付けてほしい。
こっちはというと、8週間というのは、なかなか微妙な長さだということが分かった。周りの若者は1年もしくは2年住み込みで研修している中、そのプログラムに無理やり組み込まれた感が否めない。我々3人だけのプログラムではないのだ。
だから、とりあえずやれることはなんでもやろうと思う。
昨日は牧柵の作り方を学んだ。これは僕には相当役に立つ技術だった。やれそうでやれないこともある。
そしてひしひしと感じていること。
「秘訣はなんだろうか?」とやる前は思うけど、見てやってみて改めて感じる。「やるしかないんだよ。」と。変わったことなどやってないのかもしれない。

NZでパワーポイント作ってます

明日でWEEK1が終了。なぜか明日のランチタイムに日本の酪農をざっくりプレゼン形式で紹介してほしいといわれ、現在20:40。パソコンで資料作成中。
研修センターというとなんだか何をしているかわからないだろうが、簡単に言うと、高校を卒業したくらいの、牧場(酪農・羊・肉牛)をやりたい若者のための専門学校のようなところで、周りは10代の若者ばかり。その中に混じって、日本の中年男性3人が、講義聞いたり、今日は研修センターが所有している牧場の牛に注射打ったり、若牛の牛舎をトンカチで補修したりしている。
「こんなの日本でもできるよ。。。」とは思いつつ、成功にマジックはないのだと再確認もしつつ。
ここでしか学べないこと、草地管理とか、放牧技術とかをメインに教えてほしいとは意見したんだが、あと7週間少しどうなることやら。まあそれも自分の将来にいい経験になると納得している。
牧場に残した家族には辛い思いをさせているので、それ以上の成果を上げなければとも若干焦りもあるのだが。。。。
このプログラムは、今年が最初の試みでもあるので、自分たち次第で来年以降スムーズに進むか否かが決まる。とにかく思い残すことのないように、言いたいことはしっかり言って、充実した研修にしたい。
それ以外に、ホームステイ先の家族が、夫がいなくてパートナーが女性という、若干聞きずらい設定でもあり、後になれば笑い話になりそうだが、最初の何日かはそれだけでストレスがややあったりと、まあどうにもならないので、それも笑い飛ばしてやろうと思う。

今NZにいます。

昨日の夕方成田を出発し、10時間のフライト&乗り継ぎのフライト1時間で、ウェリントンに到着し、今回の研修先であるタラタヒ農業研修センターの事務局の方に車でホームステイ先の家まで連れて行ってもらって、ウェルカムパーティを開いてもらって、現在ここは20時。とりあえず今日は寝ます。
ホームステイ先は二人の子供(14歳と13歳の男の子)がいる家族。二人には日本のTシャツをプレゼントして、つかみはOK。
この年になって、学生になって、ホームステイするとは思ってもみなかった。今頃牧場では家族が頑張ってくれている。
自分もいい経験になるように頑張ろうと思う。
では寝ます。